第37章 虎の贈り物(真田幸村)
信玄「姫」
忍「はい」
信玄「幸とはどうだ?
うまくいっているのか?」
忍「え・・・ええまあ」
信玄「そうか。
まあ俺から一つ贈り物をあげよう」
信玄はそう忍に告げる。
忍「え・・・?」
幸村以外の男からの、
しかも相手は信玄ということで、
忍は思わず身構える。
信玄「そう警戒しなくていい。
ほら姫受け取りなさい」
信玄はそういうと、
忍に、
一つの小さな箱を渡していた。
信玄「幸と夜、
二人きりになることがあれば、
その箱をあけるといい。
幸はきっと喜ぶ」
信玄はウィンクをした。