第36章 苦き夢と甘き現(徳川家康)※閲覧注意
忍が政宗に何を聞き、
何を期待しているのか、
政宗はすぐに理解してしまった。
忍は家康の御殿に行く、
だから気になったのだろう、
政宗がよこした中身の味と量に・・・
政宗「心配すんな、
同じ物後で秀吉と三成とか、
ほかのやつに渡すつもりだったからな。
甘さは控えめにしてあるし、
二つ入れてある。
安心してお前は家康と食べろ」
政宗は一度風呂敷をとき、
箱のふたを外した。
言葉だけでは信じて、
もらえないかもしれないと、
忍に見せるために・・・
忍はその言葉に安心したのか、
政宗に笑顔を向ける。
再びその風呂敷で、
箱をしまった忍は、
政宗に礼を言うと、
そのまま家康の御殿へ向かった。
(回想終了)