第4章 君に捧げる恋歌(今川義元)
義元「どういうこと?」
忍「えっと・・・名乗るのが遅くなってすいません。
上杉忍と申します」
少女の・・・忍の名乗った名字に、
義元は驚いた。
義元「上杉・・・?謙信、妹か子供でもいたの?」
謙信「おい斬られたいのか?」
子供という言葉に謙信は刀に手をかけた。
義元「だって君に似てるし・・・」
謙信「遠い親戚の娘だ。
似ていてもおかしくはないだろう」
佐助「そうですね」
謙信は言葉を濁し、佐助もそれにうなずく。
忍「あの・・・さすがに、
義元様には言ってもいいのでは?」
そんな謙信と佐助に、
忍は苦笑しながらそう告げる。
義元「どういうこと?」
佐助「まあ君がいいならいいけど」
謙信「・・・話すなら二人で話せ。俺は知らん」
謙信はそういうと興味をなくしたように、
どこかへ行ってしまった。