第4章 君に捧げる恋歌(今川義元)
佐助「安土にいる舞さんか、
こっちにいる忍さんのどちらか、
・・・かと思ったんですが、
どうやら忍さんの方みたいですね」
義元の様子に佐助は確信したようにそう述べた。
義元「君なんでここに・・・」
忍「ここで世話役をしていますから・・・」
義元「俺それ聞いてないんだけど・・・謙信?」
謙信「俺のせいにするな。
言おうとしたときに逃げたのはお前であろうが」
義元は謙信を睨むと、
謙信も義元を睨み返した。
佐助「義元さん。あなたが出会った人魚姫とやらは、
忍さんのことですか?」
義元「そういうことになるね。
まあ人魚姫じゃなくて、
普通の女の子だったわけだけど」
佐助「まあ少しだけ謙信様に似ているって言葉で、
あれ?とは思いましたけどね」
佐助の言葉に義元はいぶかしげな顔をする。