第36章 苦き夢と甘き現(徳川家康)※閲覧注意
数日後・・・
政宗「おっ・・・忍」
忍「政宗、いいところに」
政宗「なんだ?俺に告白でもすんのか?」
忍「ち・・・違うよ。これ文!!」
政宗「お前からか?」
忍「いい加減にして!!」
政宗「膨れんなよ。
可愛い顔が台無しだぞ」
忍「誰のせいだと・・・っ」
政宗「へいへい、
おわびにこれやるから機嫌直せ」
忍「もうっ・・・」
政宗は忍に一つの風呂敷を渡す。
忍は政宗から風呂敷を受け取るが、
中身が分からないからか、
訝し気に政宗を見る。
政宗「中身は饅頭だから、
あとで食え」
政宗は忍の頭をポンと叩くと、
そのまま踵を返していた。
忍「ねえ政宗!!」
政宗「何だ?」
忍は政宗に呼びかけ、
政宗はふりむいた。
忍「あのね・・・」
忍の言葉に、
政宗は目を見開いた。
だがやがてその口に笑みを浮かべる。