第36章 苦き夢と甘き現(徳川家康)※閲覧注意
家康「光秀さん・・・
何言ってんですか?」
忍がいなくなった後、
家康は光秀に苦言を呈していた。
光秀「何か間違ったことを言ったか?
アレを狙うやましい男が、
お前だけでないことは、
お前が良く知っているだろう?」
家康「・・・・・・」
光秀「信長様も、政宗も、秀吉も、三成も・・・
差異はあれど心のどこかで、
あの娘にやましいことを、
考えているものだ」
家康「あんたもですか?」
光秀「おかしなことをいう。
言ったはずだぞ。
“安土にやましくない男などいない”とな」
光秀はただひたすら、
にやりと笑うだけだった。