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イケメン戦国短編集2

第4章 君に捧げる恋歌(今川義元)


義元「君は誰・・・?人魚姫なのかい?」
義元の言葉に少女は目を見開く。

少女「違います。
   でも・・・言えません」
義元「そう・・・また会える?」
少女「え?」
義元「また会いたいんだ。
   君の歌をもっと聞きたい」

少女「・・・この出会いを秘密にしてくれるなら、
   この時間ここにきてくれるなら、
   あなたのために歌いましょう」
少女は何かを考えた後、
義元にそう告げていた。

義元「じゃあ約束だ・・・
   でも俺は毎日ここに来られないかもしれない。
   だから君も毎日ここに来なくてもいい。
   君が歌いたいと思ったときに、
   今までと同じようにその歌を歌ってほしい。
   俺は君の歌を聞きにここに来るから・・・」

少女「はい、約束します」
少女はそういうと義元の前に小指を差し出した。
義元は意味が分からなかったか、
少女のように小指を差し出す。
二人の指は絡み合っていた。
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