第32章 兄の皮をかぶった狼(豊臣秀吉)
忍「秀吉さんのバカ・・・」
交わりの後、
二人は褥で横になっていた。
忍は照れ隠しや怒り、
いろんな感情をこめ、
秀吉に赤い顔のまま、
苦言を呈していた。
そんな苦言すら、
秀吉はかわいいなと、
笑みを浮かべ、
忍の髪を、
くしゃりとなでる。
秀吉「ごめんな」
忍「うぅ・・・」
恥ずかしくて、
たまらない忍と、
対照的に秀吉はご機嫌だった。
秀吉「本当にかわいいな。
そうだ。忍」
忍「何?」
秀吉「人間の俺とも湯あみしような?
今度は人の俺のモノに触れてくれ」
忍の耳元で、
秀吉はそっと囁く。
忍「~~~~っ」
秀吉の言葉に、
忍は顔を赤らめ、
秀吉を睨む。
そんな姿さえ秀吉は、
かわいいと思うのだった。
おしまい・・・?