第3章 犬と猿・・・?(豊臣秀吉)
婚儀も終わり、二人は褥の上で向き合っていた。
秀吉「形とはいえ夫婦だ。よけいなことはするなよ?」
忍「しないわ・・・
ところで夫婦ってどこまでするの?」
忍はふと不安そうな顔を秀吉にむける。
秀吉「どこって・・・」
秀吉は寝る前にお茶を飲むかと、
忍と自分の分を入れ始める。
忍「秀吉様・・・秀吉さん・・・?
・・・の世継ぎっていつ頃までに、
孕めばいいんですかね?」
秀吉「ぶはっ!?」
忍から飛び出したとんでもない発言に、
秀吉は飲んでいたお茶を思いっきり噴出した。
忍「汚い」
秀吉「ば・・・お・・・お前が変なこというからだろ!!」
忍「形だけって言われても、
夫婦ってどうするのが正解なのか、
知らないんだもん・・・
秀吉さんだけでなく、
ほかの人にまで怪しまれるでしょ・・・
その・・・夫婦になったのに、
いつまでも懐妊がなければないで・・・」
秀吉「あー」
秀吉は後頭部をかく。
夫婦となったからには、
当然夜の営みまで入ってくることに、
秀吉は今の今まで失念していたのだ。