第24章 二匹の狼(真田幸村)※閲覧注意
幸村「あ・・・あんたには、
関係ないでしょう!!」
幸村は罰が悪そうにそう返す。
信玄「お前は俺の部下だろ。
関係大ありだ、
敵襲にでもあったのかと思ったぞ。
それでなくてもこんなところで、
行うことじゃないだろ。
お前が女の子に、
興味を持ったのはいいことだが、
時と場合と場所は選びなさい」
幸村「う・・・」
信玄「第一、
天女とお前の着物ぐちゃぐちゃじゃないか。
するなとは言わないが、
次はちゃんと事後のことまで、
考えてやりなさい」
幸村「次?」
信玄「おいおい、
まさかこのまま、
さよならする気じゃないだろうな?
あんだけ夢中になるくらい、
本気なんだろ?」
幸村「・・・見てたんですね。
どこから?」
信玄「お前がその子に、
まだ体力残っているか、
聞いたところからだな」
幸村「そんな前からかよ・・・」
信玄に何もかも、
バレバレだったことに気づいた幸村は、
顔を赤らめ、
手でその顔を隠していた。