第24章 二匹の狼(真田幸村)※閲覧注意
女「・・・っ!?きゃあ!!」
やがて女は幸村の視線に気づくと、
あわてて胸を両手でおさえ、
その身を肩まで湖につかり隠した。
幸村「・・・っわ・・・わりい」
幸村も我に返り、
慌てて女に背を向けた。
お互いの顔は、
羞恥で真っ赤に染まっていた。
女「な・・・なぜ・・・ここに?」
幸村「探してるやつがいてな・・・
ってかお前こそ、
こんなとこでなにしてんだよ」
女「水浴びをしていました。お侍様」
幸村「・・・俺が侍だなんて、
いった覚えはねえが?」
女「言われなくても、
見れば分かりますよ」
お互い背を向けあいながら会話をする。
幸村「ってか不用心だろ。
なんかあったらどうすんだよ。
まあなんだ・・・
見張っててやるから、
さっさとあがれよ。
ほかの男に見つかって襲われる前に」
女「は・・・はあ」
幸村の言葉に、
女は返事をすると、
湖からゆっくりあがった。