第24章 二匹の狼(真田幸村)※閲覧注意
幸村「ったく村正のやつどこいったんだ?」
幸村は森の中を歩き回っていた。
相棒である山犬、村正に用があったのだが、
その姿が見えなかったためだ。
がさりと草をかき分け、森を抜けると、
そこには湖があった。
幸村「・・・・・・っ」
その瞬間、
幸村は予想だにしないものを見てしまった。
そこには雪のような傷一つない肌と、
細い手足、
ふくよかなふくらみを惜しげもなくさらし、
湖につかる一人の女がいた。
幸村は湖に先客がいて、
しかもその先客が裸の女などとは、
思いもよらず、焦っていた。
だが幸村は顔を赤くし、
口をパクパクとするだけで、
その裸の女から目を離すことも、
動くこともできなかった。
木漏れ日をあびて、
水を浴びる女の姿は、
幸村にとっては、
あまりにも刺激的で魅力的だった。