第23章 翻弄する月(伊達政宗)
政宗「さてと・・・
ずいぶんといい眺めじゃねえか」
照月が出て行ったのを確認した政宗は、
そのままその襖をしめると、
忍をガン見しながらそう言った。
照月の時は気にしていなかった忍も、
政宗の言葉に我に返り、
その身体を両腕で慌てて隠した。
忍「ま・・・政宗!!なんでここに・・・
というか見ないで!
今すぐ出てってよ!!」
政宗「散々見せつけておいて今更かよ。
それにお前の裸ならいつも見てるだろ?」
忍「それとこれとは話が別!!
いいかげん出てってば!!」
夫婦ゆえにお互いの裸など、
見慣れているという政宗に対し、
それでも裸を見られることに、
いまだ慣れない忍の、
言い争いが部屋に響く。