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イケメン戦国短編集2

第23章 翻弄する月(伊達政宗)


そんなことを思っていると、
部屋に「ニャア」という鳴声が響いた。
政宗のペットである子虎の「照月」が、
閉めていたはずの襖の隙間から、
部屋に入り込んだらしい。

忍「照月!」
忍は自分が、
着替え中だというのに、
照月の名前を呼んだ。

照月は「ニャア」と一鳴きすると、
忍の胸にとびかかってきた。
照月は政宗だけでなく、
その妻である忍にも、
よく懐き、こうして時折甘えにきていた。

忍「わっ・・・しょ・・・
    照月くすぐったいよ」
忍は、
とびかかってきた照月を抱きとめる。

そのあと忍の顔をぺろりとなめた。
ざらざらとした照月の舌が、
忍の素肌に触れ、
忍はくすぐったさに身をよじる。

忍「しょ・・・照月・・・
    やめ・・・あっ・・・」
やがて照月は何を思ったのか、
忍の胸にぐりぐりと顔を押し付けると、
そのままその胸をペロリと舐め始めた。
その様はさながら、
子供が母親に甘えているようであった。
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