第20章 交換留学?SIDE安土(信長の章)
忍「(信長様は・・・知らないんだ。
本当の意味で人を愛することを、
人と愛し合うことを・・・
一方的なことしか分からないんだ・・・)
信長様・・・
信長様が私を知りたいなら教えてあげます。
でもすぐには教えてあげられません。
だから信長様私を見てください。
私に触れてください。
その目でその腕で、
私を知ってください。
夜だけでなく昼も朝も・・・
そうすればきっとわかります。
私のことをもっと、
知ることができます。
そして私にもあなたを教えてください。
これが私の望みです。信長様」
忍は頬に触れる信長の手を、
自分の手で触れていた。
信長「ああ・・・これがお前の心か・・・
温かく心地よい・・・
これが人を愛することなのだな・・・
苦しくもあり、
これほど喜ばしいものはない・・・
信長と忍は目を閉じ、
ぬくもりを共有していた。
信長「ところで忍」
忍「はい?」
信長「夜も朝も昼もということは、
抱きつぶしてもよいということか?」
忍「―――っ信長様のばか!!!」
二人の仲は少しずつ進んでいく・・・?
おしまい