第20章 交換留学?SIDE安土(信長の章)
忍「信長様・・・?」
信長「こんな気持ちは初めてなのだ・・・
こんなに誰かを欲しいと思ったのは・・・
なあ忍、教えろ。
貴様はどうしたら俺に笑いかける。
どうすれば貴様は喜ぶ。
どうしたら貴様は・・・俺を見てくれる?」
信長の言葉は、
まるで子供が親にすがるような、
懇願するような悲痛さを含んでいた。
忍はそんな信長を、
見ているしかできなかった。
忍「(あんなに好き勝手にしたのに・・・
あんなに嫌といっても、
聞いてくれなかったのに・・・
なぜ今更そのようなことを、
おっしゃるのですか・・・?)」
信長「・・・俺だけを見ろ。
俺だけのモノになってくれ・・・忍
いやもうそこまでは望まん。
笑顔を俺に見せてくれ。
これが人を愛すということなのか・・・
人を愛すとは、
こんなに苦しいものなのか・・・
なあ忍・・・
教えてくれ・・・」
信長は忍を必死に求めていた。