第20章 交換留学?SIDE安土(信長の章)
信長「忍」
忍「・・・っ」
忍は信長に呼ばれびくりとした。
城へと戻ると信長は、
忍を天主に呼びつけていた。
忍は怯えたように信長を見ていた。
信長「・・・・・・
(そうだな。それだけのことを俺はしたのだ)」
信長は忍の怯えた顔にショックを受けるが、
やがてそれを甘んじて受け入れようとした。
忍「用とはなんですか・・・?」
また無茶苦茶にされるのだろうか?
忍は覚悟を決めるように目をつむる。
だが忍を裏切るように、
信長はその手で頬に触れただけだった。
忍「信長様・・・?」
忍はそれに驚き、
目を見開き信長を見た。
信長は切なそうな顔で、
忍を見つめていた。
信長「分からぬのだ・・・」
忍「信長様なぜそのような顔を・・・」
信長「どんなに考えても、
貴様のことが良く分からぬ。
抱きつぶし子種を注げば、
俺のモノになると思ったが・・・
どんなに抱いても貴様が足りん!!」
信長は気づけば叫んでいた。