第20章 交換留学?SIDE安土(信長の章)
それは欲望のままに彼女らの着物を剥ぎ、
その身を反り返ったモノで貫き、
遠慮なしに揺さぶった後で子種を注ぐという、
男の欲望優先の獣じみたものだった。
佐助は安土城にも忍び込んでいたため、
謙信だけではなく、
信長が同様の行いを、
していることまで把握済だった。
だからこそ怒っているのだ。
舞も忍も佐助からすれば、
五百年後の世界からきた、
現代人仲間であり、友人だ。
どこの世界に友人を傷つけられて、
喜ぶ人間がいるのだと。
謙信「・・・舞を見ると抑えられんのだ」
謙信は罰が悪そうにそう言った。
謙信も本当は理解しているのだ。
その行いが独りよがりであることを・・・
愛しいものを傷つけていることも・・・
佐助「謙信様・・・
営みだけが恋人の愛情表現ではありません。
一度舞さんとゆっくり話し合ってください」
佐助はため息をつくと、
諭すように謙信にそう告げていた。
上司にも友人にも幸せになってほしい。
佐助の気持ちはただそれだけだった。
佐助「信長様も・・・」
信長「・・・分かった」
信長も静かに頷いていた。
謙信も信長も、
それぞれの愛しき少女のもとへ向かった。
仲直りをするために・・・
もっと好きになるために・・・
自分を愛してもらうために・・・