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イケメン戦国短編集2

第19章 交換留学?SIDE安土(秀吉の章)


おまけその二
謙信「秀吉と恋仲になった、
   というのは真か?忍」
忍「はい・・・」

信玄「よりにもよって信長の・・・」
謙信「俺への裏切りも同然だ。
   それを認めるということは、
   どうなってもよいと覚悟の上か?」
忍「申し訳ありません・・・」

謙信「もういい。お前に今から罰を与える」
謙信はそういうと短刀を一本、
忍へと投げてよこした。

信玄「おい謙信」
謙信「忍分かっておろう?
   それをとれ」
忍は恐る恐る、
その短刀を手にとった。

謙信「その短刀で、
   髪でもなんでも斬り俺に捧げろ」
忍「・・・分かりました」
忍はそういうと、
短刀を自分の髪へとあてた。
忍の髪が、
短刀によって不揃いな形に切れていく。
忍は短刀とともにその髪をおいた。

謙信「・・・即刻俺の前から消えろ。
   二度とその顔を見せるでない」
忍「謙信様!!今までお世話になりました」
忍は深々と頭を下げた。

謙信「・・・安土でも達者でくらせ」
謙信は忍に背を向け、
そう一言つぶやいた。
やがて忍の姿は、
そこから消えていく。

信玄「謙信。良かったのか?」
謙信「やつらのやり方に乗っただけだ」
信玄「顕如と安土の姫の・・・か・・・?」
謙信「まったく最後まで、
   理解ができない女たちだったな」
信玄「・・・そうだな」
二人の将の切ない言葉だけが城に響いていた。



おしまい
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