第19章 交換留学?SIDE安土(秀吉の章)
あまりにも不測の事態に、
二人はそのまま硬直していた。
そんな時だった。
??「おい秀吉。
湯につかりながらの酌につきあえ」
風呂場にある男の声が聞こえてきた。
その男は秀吉の主君である信長だった。
だったが・・・秀吉と忍の姿を見ると、
にやりとした笑顔を浮かべると・・・
信長「なんだ秀吉かと思ったがただの猿だったか。
仕方ない光秀を付き合わすか」
信長は徳利の乗ったお盆を持って、
どこかに行ってしまった。
その声で二人は我に返っていた。
秀吉「す・・・すまん」
忍「い・・・いえ・・・」
秀吉「その・・・なんだ・・・な・・・」
忍「すいません手離してもらえると・・・」
秀吉の腕はまだがっつりと、
胸をつかんだままだった。
秀吉「・・・っそ・・・そうだな」
秀吉は慌てつつも、
名残惜しむかのようにその手を離した。