第14章 交換留学?SIDE安土(蘭丸の章)
忍「でも・・・少しだけだけど戻ったし・・・」
蘭丸「それは・・・信玄様が故郷を奪われても、
信長様を恨まなかった優しい君を、
巻き込んでしまった俺のせめてもの償いだよ。
ううん・・・償いなんかじゃない・・・
さっきのも毒薬だ」
忍「・・・っ・・・な・・・」
次の瞬間、忍の身体が崩れ落ちた。
意識こそあるものの、
その身体は言うことをきく気配はない。
蘭丸「言ったでしょ。毒薬だって。
もとには戻せるけど、
代わりに身体の自由を奪う効果がある。
その効果が出るのが遅いから、
俺はこうして話をして時間稼ぎをしたんだ」
蘭丸はそういうと、忍に近づき、
その着物の衿に手をかけた。
忍「や・・・なんで・・・」
蘭丸「だから言ったでしょ。
知られるわけにはいかないって・・・
俺のことを知っている君に、
余計なことをされると困るから」
蘭丸はそういうと、
忍の着物を一瞬ではぎとった。
忍は一糸まとわぬ姿に変えられた。
蘭丸は忍の身にまとわれていた帯で、
忍の腕をしばる。