第2章 男嫌いと女嫌い?(上杉謙信)
女「なぜあなたが謝るんですか?」
謙信「俺がお前の見合いの相手。
春日山城主、軍神上杉謙信だ」
女「嘘・・・」
謙信「嘘ではない。
どうだ。見合いの相手をみた感想は。
さぞがっかりしたことだろうな、女」
女「・・・えっと・・・意外と細いんですね」
謙信「は?」
女「軍神とか越後の龍って聞いていたので、
もっと髭とか生えた助平爺と思って・・・
その肌とかもお白いというか・・・
それで女性退けていた、
というのが信じられません」
謙信「お前言いたいことを、
いろいろ言いすぎなのではないか?」
女「はっ!?す、すいません。
名乗ってもいないのに不躾でしたね。
私は忍と申します」
忍は名を名乗ると、
謙信に向って礼をした。