第12章 桔梗と葵(明智光秀&徳川家康)
家康「は・・・あぁ・・・」
子種を放出した反動で、
家康は呼吸が乱れていた。
忍は気を失い、褥の上に横たわっている。
家康「光秀さん・・・どういうつもりですか?」
光秀「どういうとは・・・言ったとおりだが?
幼馴染の再会を祝してな」
家康「それだけじゃないでしょう。
俺に見せしめでもする気ですか?」
光秀「・・・忍の具合はどうだ?」
家康「・・・悪くなかったですよ。
俺のモノにしたいとそう思うくらいには」
光秀「そうか。その言葉が聞けただけでも、
お前を部屋に呼んだ甲斐があったものだ。
だが覚えておけ。
お前が今宵抱いた女は、
お前のよく知るお前の幼馴染ではない。
俺という男を知り尽くした俺の女だ」
家康「・・・・・・っ」
家康は光秀の言葉に唇を噛む。