第11章 500年前の俺と500年後のお前?(真田幸村)
佐助「ひどいことをするね」
幸村「佐助。聞いてたのかよ」
佐助「友人として聞く権利ぐらいあるだろ」
幸村「・・・佐助、あとは頼むな」
佐助「言われなくても俺の役目だ。
でこれで俺が舞さんと、
仮に付き合うことになっても、
幸村・・・
忍さんの時のようなことはするなよ?」
幸村「しねえわ。というよりする気が起きねえ。
やっぱり俺あいつのが好きなんだな。
お前とあいつがいっしょにいるのは、
あんなにも腹立たしかったのに・・・
お前と舞がいっしょにいるのは、
なんていうか・・・祝福してえ」
佐助「・・・はいはいご馳走様。
あとでもう一発殴らせてくれ」
幸村「あとでかよ」
佐助「あとでだ。
舞さんと信玄様が君を殴るときに、
俺も君を殴る」
幸村「殴られる前提なんだな」
佐助「当たり前だ。
殴られても文句は言えないことを、
君はやらかしたんだぞ。
舞さんを弄んだんだからな」
幸村「弄んだつもりなんかねえけど・・・
まあそうだな・・・
変わんねえか・・・
仕方ねえから殴られてやるよ。
で、あいつに手当してもらうわ」
幸村はそう佐助に告げると、
そのあいつのもとへ歩みを進めていた。