第10章 500年後の俺と500年前の君(猿飛佐助)
数か月後二人の関係はまだ続いていた。
越後で祭りがあるということで、
二人きりで出かけていた。
忍「佐助さん楽しかった?
五百年後のお祭りは」
佐助「ああ、興味深かった。君はどうだい?
俺が一緒で・・・」
忍「佐助さんはおかしなこというのね。
幸村はもう私とお祭りなんか、
行ってくれないのに」
佐助「・・・ごめん」
佐助は忍の表情に、
自分が言ってはいけない言葉を、
口にしてしまったことを痛感した。
どうすれば彼女に、
笑顔が戻るのか悩んでいた時だった。
??「・・・っ」
ふいに佐助と忍の耳に、
何かの物音が聞こえてきた。
忍「なんだろう・・・?」
佐助「分からない」
忍は不思議そうな顔をして、
佐助も不思議がる。
二人してその物音の正体を探る。