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イケメン戦国短編集2

第9章 指南書(森蘭丸)


忍「試してみる?」
蘭丸「はい?」
忍「戦術書に頼るのもいいけど、
    やっぱり実践がね・・・
    ああ、好きな子いるなら、
    私は何もしないよ。
    いくらでもその子と愛し合いなさい」
忍は年上の女として、
蘭丸相手に余裕を見せていた。

蘭丸「いえ、とくには・・・」
蘭丸は一言そう返すのがやっとだった。
忍「そう・・・じゃ・・・」
忍は蘭丸の腕をつかむと、
自分ごと倒れこむ。
忍を蘭丸が押し倒すような格好になる。

蘭丸「・・・っ」
普段の年上の余裕じみた彼女が、
少しだけ見せた、
官能的な姿に蘭丸は生唾を飲み込んだ。

忍「蘭丸。
    今宵はあなたに私を貸してあげる。
    好きにしていいよ・・・」
蘭丸「・・・はい」
お互い短いやり取りをすると、
どちらかともなく口づけを交わしていた。
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