第9章 指南書(森蘭丸)
忍「試してみる?」
蘭丸「はい?」
忍「戦術書に頼るのもいいけど、
やっぱり実践がね・・・
ああ、好きな子いるなら、
私は何もしないよ。
いくらでもその子と愛し合いなさい」
忍は年上の女として、
蘭丸相手に余裕を見せていた。
蘭丸「いえ、とくには・・・」
蘭丸は一言そう返すのがやっとだった。
忍「そう・・・じゃ・・・」
忍は蘭丸の腕をつかむと、
自分ごと倒れこむ。
忍を蘭丸が押し倒すような格好になる。
蘭丸「・・・っ」
普段の年上の余裕じみた彼女が、
少しだけ見せた、
官能的な姿に蘭丸は生唾を飲み込んだ。
忍「蘭丸。
今宵はあなたに私を貸してあげる。
好きにしていいよ・・・」
蘭丸「・・・はい」
お互い短いやり取りをすると、
どちらかともなく口づけを交わしていた。