第8章 上杉の忍び(三人ED)
佐助「俺たちの時代のお金に書かれている人です。
少し前だと十文ぐらいだそうですが・・・
五百年前のこの時代だと・・・
一貫で福沢さん十五人分と、
そう考えてくだされば分かりやすいかと
あ、福沢さんってのは一番高いお札で、
先ほどの野口さん十枚で一福沢さんです」
謙信「ほう・・・?でその布はいくらだったんだ?」
忍「上下で二野口超えたよ・・・
しかもこれ一種じゃないからさ」
佐助「あー・・・だろうね」
謙信「それは高いのか?」
佐助「安い買い物ではないですよ」
謙信「そうか」
忍「まあ今回こういうのも買ったからなんだけどね」
忍はそういうと二枚の布を出した。
佐助「こ・・・これは・・・」
謙信「なんだこの珍妙な物体は」
忍「男性用下着です」
男性用という言葉に謙信は顔をしかめる。
謙信「誰に着せるつもりだ。
返答次第によっては・・・」
忍「やだなぁ謙信様用に、
決まってるじゃないですかー」
佐助「本人にそれ履かせるのか・・・」
佐助の言うその布には、
謙信の家紋と龍という文字が書かれていた。