第8章 上杉の忍び(三人ED)
謙信「姫鶴一文字でこれを斬ってもいいのだが、
せっかくの五百年後の下着を、
斬って捨てるのはもったいないのでな?
外し方を教えろ。忍」
忍「背中」
謙信「背中?」
謙信は忍の背中に手を回す。
謙信「何やら固いものがあたるが・・・?」
佐助「それたぶんホックです」
謙信「ほっく?」
佐助「留め具のことです。謙信様」
謙信「つまりその“ほっく”
とやらを外せばよいわけだな」
謙信はにやりと笑うと、
片手でホックを器用に取り外す。
それには佐助も忍も目を見開いた。
忍「な・・・け・・・謙信様!?」
謙信「なんだ?」
忍「い・・・今片手で・・・」
謙信「外したがいけなかったか?」
謙信は不思議そうな顔をする。
佐助「現代人でも難しい片手外しを一瞬で。
さすが軍神」
佐助は謙信の器用さに感心していた。
謙信「文句ならあとでいくらでも聞いてやる。
今は楽になることだけ考えろ」
謙信はそういうと忍の胸を覆う下着を、
その辺に放り投げ、忍の胸をむにゅりとつかむ。
忍「ひあっ・・・」
敏感になっているところに、
いきなり胸をつかまれては、
忍は思わず声をあげる。