第8章 上杉の忍び(三人ED)
謙信「おい佐助。これはどういうことだ」
佐助「すいません俺には何とも・・・」
謙信「だがお前の煙玉でこうなったんだろう。
お前煙玉に何使った?」
佐助「普通の植物です。
ああ調合をかえてある植物使ってみたんですよ」
謙信「どんな植物だ?」
佐助「××って言うんですが」
佐助の言った植物の名前に謙信は顔をしかめる。
謙信「佐助・・・」
佐助「はい?」
謙信「二度とその煙玉は作るな」
佐助「なぜですか?」
謙信「女が吸うとこうなるからだ。
城の女中が誤って吸わぬともかぎらん」
佐助「あの・・・もしかして俺やらかしました?」
謙信「かなりな」
佐助「どういった効果なんですか?」
謙信「女を興奮させる効果がある。
主に夜に使うものだと聞くものだ」
佐助「つまりびや・・・すいません」
謙信「謝る相手が違うであろう?」
謙信と佐助が話している間も、
忍は息も絶え絶えで苦しそうだった。
佐助「どうしましょう・・・」
謙信「楽にさせてやるしかほかあるまい」
佐助「じゃあ俺の責任なんで俺が・・・」
謙信「いやお前じゃ手に余るであろう。
俺が沈めておく」
忍「謙信様ぁ・・・佐助ぇ・・・」
佐助「謙信様。ここは二人で協力しましょう」
謙信「そうだな。仕方あるまい」
男二人はうなずきあった。