第8章 上杉の忍び(三人ED)
謙信「佐助、忍。付き合え」
佐助「酒ですか?斬りあいですか?」
謙信「斬りあいだ」
忍「御意」
佐助「木刀なら付き合います・・・
忍も、御意って簡単に言わない」
謙信「木刀ではつまらんだろ」
謙信はそういうと有無を言わさず姫鶴一文字を抜く。
忍も刀を抜く。
佐助も渋々刀を抜く。
三人の刀が交わる音が響く。
謙信「どうした佐助。腕は落ちたか?」
佐助「く・・・こうなったら、
試作段階のアレを試させてもらいます」
忍「アレ?」
佐助は懐から一つの煙玉を投げつけた。
忍「げほ・・・な・・・なにこれ」
謙信「おのれ・・・佐助どういうつもりだ・・・」
佐助「新作です」
煙が晴れた瞬間、佐助と謙信が見たのは、
床にへたりこむ忍の姿だった。
謙信「おいどうした、忍」
佐助「忍・・・?」
忍「は・・・身体がへ・・・ん・・・」
忍の顔はまるで熱に浮かされたようだった。