第7章 上杉の忍び(佐助ED)
佐助「(こ・・・これは・・・)」
それは男女の営みで使われるもので、
戦国の世にはないゴムと呼ばれる避妊具だった。
佐助「(こ・・・これがここにあるってことは、
ここってもしかして・・・)」
佐助は背中を嫌な汗が伝う感じを味わう。
ホテルそして避妊具とくれば、
ここがどんな場所か佐助は嫌でも察してしまう。
おまけに一緒に今いる人間のことを思い、
自分と彼女がこれを使う場面を想像してしまい、
佐助は必死にその煩悩を打ち消そうとしていた。
だが消そうとすればするほど、
その脳内に鮮明な忍との妄想が、
浮かび上がってしまう。
そんな時だった、
忍「お待たせー」
シャワー室から忍が出てきた。
ホテルの備え付けであろうバスローブを身に着けた、
湯上りの火照る忍の姿は佐助の目には毒すぎた。
佐助「・・・っ」
佐助はあわてて、忍の出たシャワーに、
入れ違いの形で入る。