第7章 壁外調査前夜
エルヴィンから伝えられた壁外調査が、いよいよ明日に迫っていた。
ソフィアは今、リヴァイの執務室の前にいる。
明日の壁外調査について、伝えたいことがあるとのことで昼食の後、リヴァイから呼び出されていた。
「リヴァイ兵長、ソフィア・デューイです。」
コンコンと二回ノックすると、中から入れ、という声が聞こえた。
「失礼します。…あの、伝えたいこととは。」
「あぁ、明日の壁外調査のことだが、俺たちが初列索敵班を担当することは知っているな?」
「はい、伺っています。」
「ここからはエルヴィンの伝言だが、明日、壁外で巨人と戦闘する場合は全てお前に任せる。」
「……はっ?」
「もちろん、サポートはする。だが、それもお前が危なくなった時だけだ。」
リヴァイの発言をソフィアは一度で理解することができなかった。