第6章 歓迎会
エルヴィンは人類にとっての希望だ。
彼は今まで何百人、何千人もの命を、そして自らの命をも賭して、人類のために戦ってきた。
そんな彼が自らが愛している女性の命だけは守ろうとすることに、良い顔をする者など一人としていないだろう。
きっと、罵声を浴びせられ、大勢から非難される。
愛する女性を守りたい、という
当たり前の感情を持つことでさえ
許されない団長という呪縛。
リヴァイはそんなエルヴィンを思うと心が痛くてならなかった。
「了解だ、エルヴィン。…だが、これだけは言っておく。」
エルヴィンを強く見つめながらリヴァイは言った。