第6章 歓迎会
今夜は入団した新兵達のために歓迎会が食堂で開かれる。
リラックスできる格好でいいとのことだったので、ソフィアとアリアナは兵服から私服に着替えていた。
アリアナは年頃の女の子らしいワンピース。
それに対してソフィアはTシャツに短パンという、ラフな格好だった。
「わぁ、アリアナ、可愛いね。」
「ありがとう。…でも、ソフィア、それ。」
「ん?何か問題でも?」
「いや、大アリでしょ。そんな綺麗な脚、丸出しにしてたら襲われても文句言えなくなっちゃうよ?」
「なんだ、そんなことか。それなら大丈夫、私に興味ある人なんていないから。」
「いやいや、何言ってんの?あんたが自覚してないだけで、ソフィアのこと狙ってる人はいっぱいいるよ。」
アリアナは少し呆れたようにため息をつき、ソフィアの肩に手を置く。
「とりあえず着替えてきたら?」
「うーん、別にいいけど…。
私、今この丈のズボンしか持ってない。」
アリアナはまた大きなため息をつき、頭を抱える。
「なら、私の貸すから早く着替えて。」
「でも、サイズが…。」
説明するとソフィアは150cmと小柄な方だが、アリアナは172cmとかなりの高身長だ。
服を貸しても、きっと肩や色んな部分が丸見えになって、余計に男達を煽るだけだろう。
「そう、だね。」
「どうしよう…。ねぇ、そんなにおかしいかな?」
「いや、別におかしくはないの。ただちょっと刺激的な気がするというか…。」
ソフィアの少し潤んだ瞳に、アリアナはウッと息を詰まらせる。