第4章 出会い
ソフィアの元を去ったエルヴィンを待っていたのは、調査兵団兵士長であり、人類最強の兵士と謳われるリヴァイだった。
「随分とご執心の様子だな。」
後ろの壁に体を預けエルヴィンを見上げる。
エルヴィンは、リヴァイの問いにフッと笑みをこぼしながら答える。
「彼女には少し興味があってね。」
「少し、か。」
その言葉を確かめるようにもう一度呟く。
「あぁ、おまえもいずれ顔を合わせることになる。彼女は今期の訓練兵で首席という結果を残している。」
「ほぉ、そんな風には見えなかったが?」
「とにかく彼女にはとても期待している、ただそれだけだ。もう行くぞ、リヴァイ。」
「…了解だ、エルヴィン。」
ソフィア・デューイか…。
もしかして、そいつならエルヴィンを救ってやれるのかもしれないな。
「……フッ。」
不意に笑い声が漏れる。
エルヴィンがそれに気付き、リヴァイを振り返る。
「何を笑っている。」
「いや、これから楽しみなことがあってな。」
「そうか、それは良かったな。」
エルヴィンは再び歩き出す。
あの少女は、エルヴィンをどんな風に変えていく?
じっくり拝見させてもらおうじゃないか。