第1章 かぞくのかたち
「-大変じゃないのか?その腕で子育ては」
「大丈夫です。日常生活は問題ないですし...あまり重い物は持てませんけど」
「...普段は何してる」
「調査兵団によく出入りしていた出版社で文章を書いたり、挿絵を描いたりしてます。助けてくれる人も多くて本当に助かってます」
「そうか...お前、兵士やってたときも、どちらも割と巧かったからな...」
「りばいへいしちょう?」
「ん?」
「へいしちょうすっごぉくつよいんでしょ?」
「-ああ、強いぞ」
「かっこいいなぁ。ぼくおおきくなったらへいしちょうみたいにつよくなるんだ!」
「頑張れよ」
リヴァイはトォンの頭を撫でた。
「」
「はい?」
「-今、おまえを支える男はいるのか?」
は首をふって笑う。
「いいえ」
「ひとりでは何かと大変だろう」
「...大丈夫です」
さっきまではしゃいでいたトォンはリヴァイの胸で眠っている。
「この子、結構人見知りするんですけど...あなたの事が気に入ったみたいです」
は微笑む。
「すみません兵長、この子の部屋まで連れて行ってもらえますか」
「ん」
寝台に寝かせると、は靴を脱がせて、布団をかぶせて額にキスをした。
「...もうすっかり母親だな」
リヴァイに言われては笑う。
「血はつながってないですけど、本当の母親のつもりですから」
リヴァイは目を細め、をまぶしそうに見つめた。