第1章 かぞくのかたち
「-どうしてるかと思って気になってな」
出された紅茶を一口飲んで、リヴァイは微笑む。
「-懐かしいな。あれから3年か」
も微笑んだ。
左手の古傷を無意識に撫でる。
「-腕の具合はどうだ」
「だいぶ、良くなりました。まだうずくときがありますけど」
「...そうか」
「ママ」
の足に半分隠れて、じっとリヴァイを見る幼児にリヴァイは少し笑う。
「-お前の子供か?」
「...はい。トォンって言います。実は孤児で...両親は調査兵団の兵士で...身寄りがないので縁あって私が引き取って育ててます。ご挨拶して。調査兵団のリヴァイ兵士長。あなた、大好きでしょ?」
「...ほんとに、りばいへいしちょう?」
リヴァイは苦笑して頷く。
「ああ」
「はじめまして...ぼく、トォンっていいます」
「-はじめまして...」
リヴァイはふっ、と微笑むと照れくさそうに言った。
は微笑んでほら、とトォンの背中を優しく押す。
「この子あなたのことがとても好きなんです。あなたのことについて書かれた本も、印刷された肖像画も大切にしていて...もちろん、私もよく知ってるので、話しますけど」
トォンはゆっくりリヴァイに近づいて、見上げる。
リヴァイはトォンを困ったように見つめる。
「...りばいへいしちょう、おひざにのっていい?」
「ああ」
リヴァイはトォンの両脇に手を入れると担ぎあげて自分の膝に乗せた。
トォンはことのほか喜んで、リヴァイに抱きつく。
「りばいへいしちょうだあぁ」
リヴァイは最初でこそ慣れない子供の扱いに戸惑ったが、次第に慣れて、トォンが膝から落ちたりしないようにしっかりと支えて抱きしめた。