【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第67章 甘い誘惑にご用心
商品はチョコレート菓子だ。
皆はそれぞれ違う味を表現するみたい。
「えっと、苺、ミント、ホワイト、ミルク、ビターなんですね!苺は百くん、ミントは暉くん、ホワイトは増長さん、ミルクが帝人さん、ビターが龍さんとかですかね?」
資料を読みながら、イメージに当てはめていく。
「トゥーンク!イメージ通りな気がします!」
「なまえチャンはどれが好き?」
「えっと......選べません。抹茶も好きです!」
「トゥーンク!選べないのに増やしましたね」
「たしかに......だめですね!」
その後は宣伝商品が発表された。
「えっとー......苺は龍さん、ミントが帝人さん、ホワイトが暉くん、ミルクが百くん、ビターが増長さん。バラバラですね......」
今回のCMは、イメージと違うCMにしたいそうだ。
そしてシュチュエーションも様々みたい。
「最後はみょうじさんの手からチョコレートを食べさせてもらう......その点は同じだからね!あとはMooNsくん達がやりたいシチュエーションとかあればどんどんやってみてね!」
今回の監督はあの二ノ宮監督だ。
「「はい、よろしくお願いします!」」
額にはカメラ。
私と同じ目線で、CMを見る人は彼らを見ることになる。
すごい......台本を読んでいるだけで恥ずかしい。
まずは龍さんとの撮影で、苺味は甘々な感じなんだな。
二人で部屋の中で過ごしてゆっくりしているかんじかな?
「なぁ、こっちに来いよ」
手を引かれると距離が近づく。
そのまま膝にごろんと寝転がられた。
あれ?
手タレのはずじゃ......。
台本にこんなのは無かったから、アドリブ!?
「それ、食べさせてくれ......」
膝枕状態で唇にチョコレートを近づけると、ぱくっと口で取る龍さん。
可愛い......。
そのまま食べ終えると不適に笑った。
「見た目も味も可愛いけど、俺の中ではお前が一番可愛いよ」
カットーー!
顔に熱が集まるのを感じる。
「えっとーードキドキさせないでください!!」
さっそく龍さんにクレームを入れる。
「アドリブなんて普通だろ。俺達はCMを良いものにしたいからな」
「ああ、はい......そうですよね。すみません」