【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第67章 甘い誘惑にご用心
「ねぇ、ねぇ!なまえチャンがやってくれない?」
「私ですか......」
それは、MooNsに来たCMのお話。
女性の手を使う映像を撮るそうで、言葉通りに手を貸して欲しいらしい。
「いや、別に手に自信は......つばさちゃんが......」
隣を見れば彼女の姿はない。
あれ......?
「今日は近くでキラキンもCM撮影だから、トラブルでも起きたのかそっちに行ったよ!」
「ええっ!」
「何が不安なんだ......」
百くんにそっと手を掴まれる。
「なまえの手は小さくて可愛い。指も長くて綺麗だ......」
まじまじと見て、微笑まれる。
「そ、そんな......」
「俺はなまえが相手なら緊張しないし、良いCMになると思ったんだけどな......」
た、龍さんまで......。
「マミリンのコスプレに比べ......んぐっ!」
「それは内緒ですよ!」
小声で諭すと帝人さんの口を慌てて塞いだ。
「みょうじさん、俺達の為に力を貸してくれないかな?」
も、もう......。
「やります......」