【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第66章 届けたい、この想い
「人前に立つことになれてなくて、さっきまで顔面蒼白だった......よなMimi?」
ニヤリと見つめられて恥ずかしさで顔が熱をもった。
「はい!なので剛士くんとデュエットという形で一緒に私の曲を歌ってもらいました」
『二人とも可愛い〜!』
「剛士くん!可愛いですって!」
そちらに手を振り返す。
「お前泣かすぞ」
「えっ?」
『あはは!』
会場に笑いが巻き起こった。
「ちょっと待ってよ〜〜!」
ステージに暉くんが上がってくる。
「みんなー!おかしいと思わない?俺はMimiの大ファンなんだよ!?なのに何でカネちんがデュエットをするの!?全然納得いかないんだけど!!」
続いてMooNsの皆もステージに上がってくる。
「暉はずっと部屋でMimiの曲を聴いてて俺達も覚えました......」
『可愛い!』
『仲良しだね!』
「僕達も歌えると思います」
『本当に!?』
『聞きたい!』
「逆にMooNsの歌を歌わせてください!」
「なんか......お願いされてるのか?」
「歌うか......?」
「やったーー!」
『それも聴きたい!』
『いいねー!』
「ええっ!俺たちの曲もいいけどMimiの曲を歌ってこその今日の企画じゃない?」
「そうなんですか?私はメインじゃないですよ」
『両方メインだよー!』
「ありがとうございます!」
「なんかすごい散らかるな。リーダー不在はやっぱりダメみたいだな」
『早く戻って来てー!』
『やっぱり5人でMooNs!』
「代わりに暉くんがまとめてください!!」
「Mimi......暉に頼むのは一番ない」
「ええっ!ピーちゃんひどくない!?」
「確かに......帝人さんお願いします!」
「Mimiまで!」
『あはは!』
『テンポいい〜!』
帝人さんの反応が無くてそちらを見ればどこか一点を見つめている。
そこからこちらに手を振っているのは夜叉丸さん。
お客さんからは見えないように小さく手を振り返した。