【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第65章 Andante
「手紙で怪我をした日の後『柔道を教えてほしい』ってお願いされたけど、それまでは僕知らなかったから。なまえちゃんがこんなに負けず嫌いだったなんて......」
にっこり笑ってくれた明謙くんの表情は、とても嬉しそう見えた。
「それは明謙くんと弥勒くんの教え方が分かりやすいからです!北門さんには『秘策がある』と話していましたけど、使うシーンが無かったので残念ではありましたけど......」
「俺は使う機会がなくて良かったと思いますけどね」
弥勒くんもそう言うと笑ってくれた。
「確かに物騒かも......」
考えてみれば、そうか。
私達はそのまま顔を見合わせて笑い合った。
「そういえば、キラキンの皆さんにもお願いしたいことがあるんですけど......」