【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第65章 Andante
「あの事は解決したのに、まだ辞めないの?」
「えっ?」
それは、明謙くんが連絡をくれた日。
一緒に道場に来ていた。
「はい、それとこれとは別といいますか......」
「なまえさんは頑張り屋さんですね」
「ありがとうございます。でも、弥勒くんに言われると......何だかいたたまれない気持ちになります」
彼はストイックで頑張り屋さんだからな。
「そうですか?」
自分ではよく分かっていないみたい。
弥勒くんの中でそれは当たり前のことなんだろう。
「どうしてまだ続けてるの?」
疑問顔の明謙くんがこちらを見てくる。
「えっと、この先また無いとは言い切れないし......それは皆さん全員に言えますし......あっ!」
素早く腕を掴まれると身体が反転、
ドンッと音がして、そのまま二人に見下ろされる。
「また、負けた......」
「でも、強くなったよ......意外だったな」
「立てますか?」
「はい、ありがとうございます!」
弥勒くんの手を掴んで立ち上がった。
「意外......?」