【B-PROJECT】(完結)あなたの瞳に永遠を誓います
第64章 理想と現実
「僕のお嫁さん候補!」
「何言ってるの?俺のだろ」
「俺がなまえの一番の理解者だろ?」
「あの......」
どういう状況?
確かに、彼からのプロポーズ後。
あの追加公演後の彼らの様子はおかしかった。
でも、しばらく前からは普通になって......。
考えていると腕を引かれて、今度は増長さんとの距離が近づく。
『とにかく、みょうじさんに変なことしないでね。仕事仲間という自覚をもっと持つべきだよ』
その文字を見た三人の顔は、全く反省していないようだ。
むしろ、何だかにやけているというか......なんというか。
「そのうち、増長さんも復帰しますからね。また、歌って踊る姿を見せてください」
私は彼にだけ向けて、
一字一字を丁寧に書いたーー。