【B-PROJECT】(完結)あなたの瞳に永遠を誓います
第63章 まっすぐな恋心
「でしょ!さっきのは、却下ーーー!!長すぎでしょ!!8年って、何考えてんの!?なまえは8歳年をとるのよ!?わかってる?」
「しお......り......ぎもちわりゅい......」
肩を掴まれると思い切り前後に揺らされる。
まだ、止まらない。
「なまえの夢、若いお母さんになる夢はどうしたの?」
「もう、いいかな......」
「えっ!」
止まった......。
「だって、彼と結婚したいなら諦める方がいいし......もう、いいの。私は彼がいいの!彼じゃないと嫌なの!!」
「そんなに、はっきりと言い切るなんて......」
私を抱きしめる詩織の身体は震えている。
「詩織、ありがとう......」
私のために泣いてくれて。
でも、顔を上げた彼女は満面の笑みだった。
「身体の相性もいいのね!!」
えっと......、
「はあああっ!?」
「あの顔であの性格で......夜も最高......。それは、手放せないね。人生を懸けてモノにしてね!!」
お兄ちゃんと似たテンションになってる。
「あの遺伝子「詩織?」
「和南くんの遺伝子「詳しくしなくていいから......」
「詩織、ちょっと静かにしなさい。ね?」
あっ、沙知が詩織を引きずって行った。
そちらを見れば、案の定叱られているようだ。
「まぁ、無理せずに頑張れ」
「ありがとう!」
私には他にも支えてくれる人がいる。