【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第6章 大胆不敵なSweet Girl
「記憶がねぇのに、女とのいちゃつき方は覚えてんのか?あの親にしてこのガキだな」
「辞めてください!」
男を止めようとしたけど、突き飛ばされてしまった。
竜持くんは歩道橋を駆け降りる。
勿論下は車道だ。
「待って......!」
歩道橋の階段を途中から飛び降りると男を止めようと追いかけた。
探していた姿を見て、はっとする。
竜持くんが、停車しているトラックの後ろを抜けようとーー
彼の死角。
真横からタクシーが!
危ない!!
咄嗟に......その言葉は声にならない。
このままじゃ......ぶつかる!!
「竜持!!」
大きな声が聞こえて、駆け寄った北門さんが竜持くんを抱きしめてーー
ーーキキーッ!!
すごいブレーキ音の後で咄嗟に目を閉じていたけど、タクシーが上手く避けてくれたおかげで二人は無事みたいだ。
本当によかった......。
最悪の事を考えるとゾッとして、鳥肌が立った。
すこし離れた向かい側につばさちゃんがへたり込んでいる。
彼女も驚いただろうな......。
「何処に行くんですか?」
記者は案の定逃げようとしていたようだ。
彼にとびっきりの笑顔を向ける。
「もうちょっと遊んで行きませんか?」
「ひっ!?」
変な声を上げて、先程とは違いおどおどしている彼。
その肩をしっかり掴んだ。
「先に私を突き飛ばしたのはそっちですからね。竜持くんへの失礼なお言葉。誠心誠意お詫びしてもらいましょうか?」