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【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......

第6章 大胆不敵なSweet Girl


しばらく追いかけた先には、歩道橋の上で立ち止まっている彼の姿があった。


「どうしたの?」

「撮影したくない。アイドルも辞めたい」

きっと、北門さんとつばさちゃんを見てから飛び出したんだよね?

記憶のない彼の一番の頼りは北門さん。


寂しかったんだろうな、二人が楽しそうにしてて。


見上げたビルのモニターには、『RAIZINフェス』の映像が流れていた。


「見て、輝いてるよ!すごく楽しそう。この時竜持くんの衣装が私達の失敗で使えなくなっちゃって、この演出を提案してくれた。私達を助けてくれたの!」

「そっか......僕、この仕事が大好きだったんだね」


その綺麗な横顔を見つめる。
早く思い出せたらいいな......。

カメラマンさんの機嫌を直した彼。
それは紛れもなく、アイドルとしての才能だった。


「やっぱり記憶喪失ですか、是国くん。これ、松倉 健蔵とダブルスキャンダルいけんね」


沈黙を破るように聞こえてきた声。
下卑た笑みを浮かべるのは、あの時の記者だ。


すかさず、私は彼の前に出た。


「先に戻ってて」
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