【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第6章 大胆不敵なSweet Girl
外に出るとすぐに、カメラマンさんの厳しい声が聞こえてくる。
「テメェ、何してんだ?」
どうやら、スタッフのレフ板の持ち方がなってないようだ。
彼は一度怒ると手がつけられないみたい。
皆の話によれば、一旦休憩だろうということだった。
時間が無いのに休憩......どうすれば機嫌を直してくれるかな?
「ねぇ、どうしてそんなに怒ってるの?」
その声は竜持くんのものだ。
彼が、危ない!
「竜持く「失敗、失敗、どっかに飛んでけ〜!」
駆け寄ろうとすれば、彼は怒られたスタッフにそんな魔法をかけてあげた。
か、可愛い......激しく可愛い!!
同じ気持ちだったのかな?
その姿にカメラマンさんが笑い出した。
「ぷっ、はははは、おもしれぇ!おもしれぇなお前!」
彼の可愛さは強面も虜にするようだ。
「時間ねぇのに悪かったな。次撮るぞ!」
カメラマンさんの機嫌はすっかり直り、撮影再開。
撮影の様子を眺めていれば、ほっとしたのも束の間。
竜持くんが思いつめた表情で、スタジオから飛び出して行ってしまった。
一人じゃ危ない。
「竜持くん!」