【B-PROJECT】(完結)あなたの瞳に永遠を誓います
第59章 それは突然に
「すぐ可愛いことするよね?知ってる?男の人は初めての時に勉強するんだよ」
「えっ?勉強って......いかがわしい映像とかでですか?」
「聞き方からして......引いてるよね?」
「そんなことないです!いかがわしい映像を観て、いかがわしいことを勉強して、実際にいかがわしいことをするんだなって!」
「俺は好き同士なら、相手の身体を知りたくて......相性もどんどん良くなっていくと思うんだよね。でも俺達は相性も良かったから、気持ち良い初めてができたね?本当に毎回気持ち良いのに、どんどん気持ち良くなるよね?」
「は、はい......そんなにはっきり言われると、照れるものがありますけど」
「ふふっ、二人でいかがわしい映像を観ていかがわしいことする?」
「へ、変なこと言わないでください......その一人で観たりもしますか?」
「え?」
「こんなこと聞いたらうっとうしいですよね?『何に焼きもちやいてるんだよ!』ってかんじですよね?」
熱くなった両頬に手を当てたままでそちらを見上げた。
「そんな所も可愛いなって思うよ。一人で観る時間があるなら、みょうじさんを抱く方がよっぽど有意義だね」
ひょいと軽々抱き上げられた。
「お風呂、行こう」
「は、はい......」
見つめた先には、素敵な王子スマイル。
「中まで全部、俺が温めてあげる」
耳元で囁いて鎖骨の下を吸い上げられる。
「んっ!」
そこには紅い華が咲いた。
「俺も付けちゃった」
「えっと、なかまで?」
普通にお風呂だよね?
「言わせたいの?教えてあげようか?」
「え?」
「後で教えてあげるね」
「はい......?」
「気持ち良い?」
「ふふっ、気持ち良いけどくすぐったいです......」
あの後は何故か髪を洗ってもらっていた。
「一つ、聞きたいことがあるんですけど」
「うん、なに?」
「この髪の毛を短く見せるとしたら、どうしますか?」
身長のことは解決したけど、まだ髪型のことが残ってる。
「ウィッグとか?」
「ですよね」
「でも声をかけてきたスタッフさん、この業界は長いと思うんだ」
「確か、年齢は30代くらいでしたよね?」