【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第57章 Heart melter
冷静に考えようとすれば考えるほど、混乱してくる。
「な、なに......これ......」
両手ですぐさま顔を覆った。
本当に......なにか、出たよね?
穴があったら入りたい......。
「はぁ......好きだよ」
愛しそうに抱きしめられるけど、私は真っ赤な顔をしているだろう。私の様子に気付いて、こちらに耳を寄せてくれる。
「これ、本当に出しても大丈夫なんですか?」
発した声はものすごく小さい。恥ずかしくて堪らない。
「うん、すごいね」
「え?」
「想像以上で驚いたよ。才能あるね......?」
恥ずかしい発言に慌てて口元を押さえようとした手は掴まれた。
「リラックスして相手に全て委ねて、信頼関係がないと出せないんだよ。すごく可愛いかったよ」
優しく頬を撫でられて顔が熱い。
「よく分かりませんけど......増長さんのことは、信頼してますよ」
「え?」
「いつも、どんな私でも受け入れてくれるから。ありがとうございます」
言い終わると、ぽすっと枕に顔を埋めた。
恥ずかしすぎる......。
「もう一回する?」
後ろから覆い被さってきた彼の指がそのまま入口をなぞると、先程の感覚を思い出してゾクゾクする。
「もう、だめ......死んじゃう......」
むくれて、そちらに顔を向けると優しく口付けられた。
「ふふっ、またしようね」
向かい合うとそのまま抱きしめられる。好きな人に抱きしめられるって、恥ずかしいけど安心する。
「今日は最後まで甘やかしてくれる?」
「え?」
「乗馬デートの約束をしてたよね?」
「それなんですけど......夜にピッタリって」
首を傾げると額を合わされた。その距離にドキドキするけど、一体どういうことだろう?
「そうだよ。上に乗ってほしいんだよね」
「うえに......のる?」
さっきも、上に乗せられて抱きしめられたり......。
「自分で挿れて、そのまま俺を求めて」
「えっと......ちょっと待ってくださいね」
なんだか、過激?それって......。
「襲ってるみたいですよね?」
「そうかな?それなら襲って?」
手渡されたものは避妊具で、
「全部して?」
予想外の展開に混乱しながらそれを受け取った。