【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第56章 僅かな確証
「次は、何処に行くの?」
竜持くんの去った方向、そちらをずっと見つめていたことに彼の声で気付いた。
「えっと、今から明謙くんに会いに行こうかなって......」
「明謙に?俺も行くよ」
「えっ?ダメですよ」
「すぐに何か起こると決まったわけじゃないし、誰かといた方が安心だよ。一人の時に何かあったらどうするの?」
問答無用で手を握られた。
「待ってください!北門さんを危険にさらすわけには......」
「いいから、行こう!」
半ば強引に、手を引かれると歩き出した。